ニコラが10万分の1のリンパ腫なんて105ーホジキン様リンパ腫ーT-cell rich B-cell lymphomaー東大での剖検結果ー(870)

2021.6.9 <剖検(病理検査)結果>

6月7日、東大の先生よりお電話いただきました。

ニコラの病理検査の結果が出たそうです。結果が出るまでに3ヶ月ほどかかるということでしたが、2ヶ月ほどで、とても早くご連絡をいただきました。

お話を伺いに行きました。

 

T先生からのご説明

ニコラの腫瘤はやはりT-cell rich B-cell lymphoma(hodgkin-like limphoma)でした。再発した腫瘤も肉腫ではなかったそうです。先生の初見のお見立てどおりでした。

ニコラの腫瘤は顎下の腫瘤が大きくなって繋がって、手で触ってもそれが分かるほどに大きくなっていたそうです。(これが一番ニコラを苦しめた)

内蔵にも転移していたそうです。

T先生はニコラの呼吸のことをとてもご心配くださって、呼吸があまり出来なくて長い時間苦しませてはいなかったかを調べてくださったそうです。結果、肺水腫は見られたそうですが呼吸が出来ないほどのものではなかったそうです。最後まで呼吸はできてたそうです。

脳に転移は無かったそうで、ニコラの亡くなる前の尋常でないと思われたパニックは、リンパ腫が内蔵に転移していたこと、心臓の右心室が拡張していたことなど、全身の状態が悪化したことによるものだと思われるそうです。

先生はニコラのような結果を受け止めるとき、苦しめてしまったのではなかろうかと私達と同じように心を痛めると言うお話をしてくださいました。今はこの病気を完治させるすべはなく、常に厳しい現実と向かい合っているからこそお話いただけたお言葉なのだと思います。

ニコラは猫では東大でT-cell rich B-cell lymphoma(hodgkin-like limphoma)の2例目となりました。1例でも症例があるということは病気のことを理解しやすくなりました。心の準備にも役立ちました。もしこれからこの病気に向かい合う猫さんがいらしたときにニコラの症例がお役に立つことが出来たなら、と思います。

 

病理検査結果は、「東京大学獣医病理学研究室組織検査報告書」として3枚の用紙に詳細に書かれておりました。

 

先生のお話では、犬猫のリンパ腫に関しては先生が学生の頃から研究があまり進んでいるとは言えない状態だそうで、まだまだ解らないことがたくさんあるそうです。ニコラの腫瘤T-cell rich B-cell lymphoma(hodgkin-like limphoma)も首の周りだけに出来ると思われてたそうですが、そうではなく全身に転移するということがニコラからも学ばせてもらうことが出来ました。とおっしゃってくださいました。もっと研究を進めてリンパ腫を完治できる病気になるようにしたいと思っています。とお話くださいました。

コンシェルジュも「犬猫のリンパ腫が治る病気になりました」という日が来るように、心より願っています。

T先生、O先生、U先生、C先生、S先生、ニコラが大変お世話になりました。ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

 

ニコラが10万分の1のリンパ腫なんてーホジキン様リンパ腫ーT-cell rich B-cell lymphoma はここまでとなります。

最後まで、お目を通してくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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