ニコラが10万分の1のリンパ腫なんて101ーホジキン様リンパ腫ーT-cell rich B-cell lymphoma<剖検❷>(866)

2021.4.6 <剖検(ぼうけん)❷>

…辛くなってしまう方はスルーお願いします…内容をご理解いただいてから…下…へ…お願いします…

 

昨日は雨、ニコラの涙の宝石たくさん降ってきた…夢の中でADたくさん食べすぎたのかな…くいしんぼのニコちゃだから

今日は晴れ、お腹いっぱいになったんだね

 

ニコラをお迎えに東大まで行きました

受付で名前を告げ車で待つとお伝えしました

車で待っているとO先生が車までお迎えに来てくださいました

4番の診察室に直接いらしてください、との事

4番…意味はない…でも4……日本的思考に陥ってしまった

 

診察室の前でO先生が待っていてくださった

本当に手厚い

 

診察室に入ると、ニコラが診察台の上に白いタオルが敷かれてある上に横たわっていました。ニコラの体の上にも真っ白のタオルがかかっていてお顔だけが見えるようになっていました。

その診察台の後ろにT先生

このお二人の先生に診察の時も治療の時もニコラはいつもいつもとっても優しく丁寧に接していただいた

 

 

(この下のお話についてはとても省略しています)

T先生からのお話

(病理解剖に)僕も立ち会いましたが、ニコラちゃんの1番の原因は喉(顎下)の腫瘤だと思います。喉の外側だけでなく内側(奥)にも大きくなっていました。…お腹を開けて見ましたが肝臓にも腫瘤が見られました。…それとやはり腹水がとてもたくさんありました。

コンシェルジュから先生へ

そうだったのですね(やはり喉の腫瘤が一番ニコラを苦しめていたんですね)…以前先生より黄疸が出ていると伺ったときにそうではないか(肝臓に転移しているのでは)と思っていました。腹水についてはお腹がパンパンだったので…わかります。

T先生からのお話

結果が出るには3ヶ月程かかります。また足をお運びいただかねばなりませんが結果が出ましたらご連絡しますので、お越しいただけますか。

コンシェルジュから先生へ

はい。(必ず来ます)…今日が最後だと思ってました。もう一度こちらに来られるのですね。

一つだけ聞いてもいいですか?ニコラの腫瘤について先生が迷うところがあるとおっしゃっていたリンパ腫か?肉腫か?。リンパ腫だと思いますとのことだったので私はリンパ腫だと思っているのですが、時間がかかってもこれからの検査でそれが解るものなのですか?

先生:解ると思います。

コンシェルジュ:そうですか。それだけでも解るなら…と思います。………先生、今日の費用のお支払はどうしたらいいですか?

先生:いただきません。僕はいつもいただいていません。こちらからお願い(剖検を)する時もありますので。ニコラちゃんが私達に教えてくれることがたくさんあるのです。その声を今後につなげていきたいと思っています。

コンシュッルジュ:ニコラについてはこちらからお願いしたことなので、今日、費用をお支払いするつもりでいました。このようなことを大学病院等でお願いすると費用がかかると聞いておりましたので…。

先生:そういうところもあると思いますが、こちらではいただきませんので。

コンシェルジュ:…先生それでは、つかぬことをお伺いしますが先生の研究や、リンパ腫の研究に特化して寄付をすることは出来るものなのでしょうか?

先生:それは。金銭的にということでしょうか?

コンシェルジュ:はい。今回の費用分(剖検にかかった費用)をリンパ腫の研究に少しでも役立てられればと思っています。ニコラのリンパ腫が特殊なものと言うのもありますが、これもニコラが繋いでくれた御縁なので。それと、うちは多頭飼育でファミリーもおりますし、(ラガマフィンは)弱いところもあるのかな、と思っているので。

先生:いま、猫だけでなく犬、猫にとてもリンパ腫が多くなっています。研究についてはホームページもありますので、もしご興味があれば研究室のホームページも御覧ください。ご寄付については、東大の動物病院にご寄付をいただくのと、研究室の方にご寄付いただくのと二通りあります。病院の方への寄付は病院の施設や設備などにご寄付いただくことになります。研究室のへの御寄付は僕の研究室の方で大学院生とともに研究しているリンパ腫などの研究にご寄付いただくことになります。

コンシェルジュ:…では研究室へのご寄付をするにはどうしたらいいですか?

先生:(研究室の)秘書がおりますので、秘書より書類を遅らせていただきます。

コンシェルジュ:よろしくお願いします。

 

検査結果が出たらご連絡をくださるそうです。

…お話が終わって…

最後になって、「ぶっちゃけた話」が先生方と出来るようになりました。お互いに自然な笑顔も出るようになりました。

うちのおじさんは、最後になって突然自分から直球勝負の質問!コンシェルジュのほうがびっくり!…それに対しても笑顔でお答えくださっておりました。良かった良かった(笑)

東大の先生は実直で誠実でストレート。本当にありがたい。聞きにくいこともストレートに聞いてもきちんと答えてくださる。治療のことだけでなく、それにまつわる人間関係や、費用のことや、こちらの(お礼の)気持ちの伝え方なども、真正面から聞いてしまったけど、全てにいつもきちんとした答えが帰ってくる。聞かないほうが良かったかな?と思ったことが一度もありませんでした。ホッとしました。

 

ニコラを診察台から移動する際も、どうぞとおっしゃってコンシェルジュにニコラを抱かせてくれました。先生が手を添えてくださって…

まぁ!ニコちゃ、フニャフニャになっちゃって…ニコちゃらしいね(柔らかくて)。あんなにカチコチだったのに…

ニコラはとてもきれいな状態で、どこにも剖検の痕跡が見えません。凄いなぁ…どこを切ったのかも分かりません。でも、あれだけ大きかった腫瘤が有りません。たくさんあった腫瘤が無くなっています。腫瘤が出来る前のニコラの元の体です。

良かったね、ニコちゃ。嫌なもの全部なくなってるよ。

唯一首がすわらないのが、やっぱり切ったんだね、と解るところでした。

技術の高さは、病理の先生の優しさですね。病理の先生方、本当にありがとうございました。ニコラの苦しみを全て取り除いてくださった。心よりお礼申し上げます。

東大では先生方に本当にいつもニコラを大切にしていただきました。それが直に私達に伝わるのです。感謝しか有りません。

もう一度、3ヶ月後に…ニコちゃ、君はずっとこうやって生き続けるんだね…

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