ニコラが10万分の1のリンパ腫なんて77ーホジキン様リンパ腫ーT-cell rich B-cell lymphomaー東大動物医療センター5ー(842)

2021.3.9

東大動物医療センターへ。

キャリーバッグにビニール袋をかぶせて携帯酸素を少しずつ入れながら行きました。

酸素濃度計、温度湿度計も持っていきました。

 

この1週間のニコラの様子を先生にご報告。

体調が落ちていること、食べなくなって来られないかもしれないと思ったこと、むくんでいること、熱があること、目が開きずらいこと、鼻の左は匂いが嗅ぎ取れていないこと、毛が抜ける事、おしっこが黄色いこと(写メを見てもらいました)…他諸々悪いことがもうたくさんありすぎて…

ニコラをお預けして検査

<T先生より検査結果のご説明>

*ニコラに抗癌剤の副作用が出ているとの事

(…やっぱり…)

*黄疸が出ていて肝臓に細い針を指して細胞診をした結果、良くない細胞が少しあるけれど転移をしているようではないようです。抗癌剤の副作用と考えられます。

(…おしっこが黄色だったのはやっぱり黄疸だったんだ…)

*赤血球も減っている

(…ニコラはやっぱり元の体が強くない、放射線のときも副作用が出た…東大でニコラと同じ症例の子は抗癌剤の副作用が出なかったそうだけど、ニコラには出てしまった…)

*体がむくんでいるのは浮腫で、それが喉、鼻、目などを圧迫している可能性がある

(…体中パツパツにむくんでいたのは浮腫だったんだ…)

 

<T先生からこれからどうするかのお話>

ニコラの場合、首の周りの腫瘤が外に大きくなっていってくれたらいいが、内に大きくなったら呼吸や嚥下ができなくなる。腫瘤が外に大きくなるか、内に大きくなるかは分からない。腫瘤が大きくならないように抗がん剤治療をする。抗がん剤は前回と同じニムスチンを使う。今は、浮腫が圧迫している可能性があるので抗がん剤でこのむくみ(浮腫)も取れたら良いのですが…

(今もすでに呼吸に障害が出ていると思っているので)呼吸ができなくなって窒息してしまうというのだけは避けたいと思います。

黄疸が出て肝臓も良くないけれど、今は呼吸が出来るようにということを最優先で考えたほうが良いと思います。自分で食べない時は強制給餌という方法もありますが、今のニコラちゃんにはそれをしないほうが良いと思います。口から無理やり入れるのは危険を伴うので。パラディアは経口投与で1日おきに自宅で飲ませる薬で、ニコラちゃんの症状に対しては効果の実績がない。試してみるのも良いと思いますが今のニコラちゃんに経口投与は危険が伴うので回避したほうが良いと思っています。

<このパラディアというお薬については地元の先生が、だめと言われるかもしれないけれど、どうですか?と聞いてきて下さいと言われたのでお伝えしたら、それについて教えてくださったお答えです。>

 

コンシェルジュ:…食べられなくても、抗がん剤の副作用が出ても呼吸が出来ることが最優先ということですよね。私も窒息死するのは避けたいと思います。

先生:そうだと思います。眠るように逝ってくれればと思います。

コンシェルジュ:…私もそう望んでいます。ニコラの状態を見ると、どうして良いかわからなくなるのでもう先生にお任せするしか無いと思います…

うちのおじさん:…でも決めるのはこちらだよ。抗癌剤治療をやったほうがいいと思う。

コンシェルジュ:…わかってる。。先生抗がん剤治療お願いします。呼吸だけは出来るようにしてあげたいです。呼吸が出来るようにを最優先にお願いします。

先生:ニムスチンは3週間に1回という治療から2週間に1回という治療方法もあるという考え方になってきているので今日投与したら2週間後に予約を入れましょう。

コンシェルジュ:…先生、リンパ腫というのは皆ニコラのように首の周りにこんなに腫瘤が出来るものなのですか?

先生:いえ、ニコラちゃんのように首の周りにこのように出来るのは僕も初めてです。

コンシェルジュ:…先生でも初めてなんですね。ほんとにニコラの場合は治療をやってみないとどうなるか解らないのですね。…2週間後また来られることを願っています。

 

ニコラを預けてニムスチン2回目の投与となりました…

 

投与後、担当のO先生より様子の説明。

先生:ニコラさんですが(担当の先生はいつもさん付けでニコラを呼んでくれます)少し興奮してしまったようで口呼吸になっってしまったのでしばらく酸素を吸入しました。よだれも出ているので拭いて少し落ち着いてきたのでお帰りになれると思います。帰りの間によだれが出る場合もありますのでその時は拭いてあげてください。抗がん剤と吐き気どめも入れてあります。

コンシェルジュ:…肝臓が悪くなっているのを治療する方法はあるのですか?

先生:肝リピドーシスといって食べていないので栄養が不足して肝臓に脂肪が溜まってしまいます。食べてくれるのが一番良いのですが、食べない時は胃瘻とか鼻瘻で直接食べ物を体に入れる方法もあり、ニコラさんにも検討したのですが腫瘤がある所の事を考えると(窒息してしまう可能性があるので)、やらないほうが良いとの判断になりました。

コンシェルジュ:…もう自分で食べるしか方法がないんですね…(食べられなくても何もしてあげられない…)

 

帰りの車中

ニコラは鳴き、よだれも出て、口呼吸にもなり…もう心臓が張り裂けそう…

携帯酸素を入れながら少しでも早くお家に…と。

携帯酸素、行きは3本、帰りは5本。10本買っておいて良かったけど、役に立ったのかどうか?…

温かい日だったので、熱が出るニコラには辛かったように見えました。帰りの車はクーラーを入れてキャリーバック付近が22〜23℃位にすると鳴きやんでくれました。熱くなってしまうのでキャリーバックにビニールを被せるのをやめたので酸素の効果がほぼなかったかもしれません…ニコラは辛かったと思います。

こんなに辛いのにニコラは本当に忍耐強い。ニコラには感謝しかありません。

 

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