NHK BSで10月6日(月)午前0時05分再放送!パリ・オペラ座バレエ『ベジャール・プログラム』

NHKBSバレエーベジャール・プログラム

モーリス・ベジャールが振付けた三作品――ストラヴィンスキーの「火の鳥」マーラーの「さすらう若者の歌」、そしてラヴェルの「ボレロ」
バレエ史に刻まれる名作を、最高峰の舞踊団であるパリ・オペラ座がどのように表現したのか…深夜の芸術鑑賞にぴったりの放送です。

「火の鳥」―神話と再生のバレエ

音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:モーリス・ベジャール

ロシア民話に登場する伝説の鳥「火の鳥」。不死の象徴であり、破壊と再生を繰り返す存在です。
ストラヴィンスキーの代表作であるこの音楽は、ディアギレフのバレエ・リュスのために書かれ、1910年にパリで初演されました。

ベジャール版では、物語性よりも象徴的な力生命のエネルギーを抽出。振付は力強く、火の鳥の神秘性を舞踊によって抽象的に描いています。

主な出演:

  • 火の鳥:マチュー・ガニオ
  • 不死鳥:フロリモン・ロリュー

ガニオのしなやかで崇高な踊りと、幻想的な照明演出にも注目です。

「さすらう若者の歌」―マーラーと踊る魂の対話

音楽:グスタフ・マーラー(バリトン歌唱付き)
振付:モーリス・ベジャール

マーラーが若き日の失恋をもとに作曲した歌曲集『さすらう若者の歌』。
その4つの歌曲をベジャールは2人のダンサー(赤と青)と1人のバリトン歌手で構成し、舞台上に三重の対話を生み出します。

愛、喪失、放浪、内なる叫び…。
赤と青の男性ダンサーが互いに交差し、時にぶつかり、支え合うことで、マーラーの深い情感を“可視化”しています。

主な出演:

  • 赤のソリスト:オードリック・ベザール
  • 青のソリスト:フロラン・メラック
  • バリトン:サミュエル・ハッセルホルン

歌と踊りが一体となる舞台は、まるで詩の中に立ち現れる夢のようです。

「ボレロ」―ベジャール芸術の真髄、肉体とリズムの祭典

音楽:モーリス・ラヴェル
振付:モーリス・ベジャール

ラヴェルの『ボレロ』といえば、今やクラシックの中でも最も知名度の高い一曲。
ベジャールはこの音楽に“官能陶酔”を見出し、中央のテーブル上で踊るひとりのダンサーと、それを取り囲む群舞というシンプルな構成に仕上げました。

ひとつの旋律が延々と繰り返されながら、少しずつオーケストレーションが厚くなっていく構造。
それに合わせて、観客の熱狂と期待も、舞台上の緊張感も高まり続けます

今回の主役は、女性ダンサーのアマンディーヌ・アルビッソン
彼女の硬質でありながら柔らかな動きが、全体を美しくまとめあげています。

パリ・オペラ座バレエ団とベジャールの関係

モーリス・ベジャールは自身のバレエ団(ベジャール・バレエ・ローザンヌ)を拠点に活躍しましたが、パリ・オペラ座でもその作品は多く上演されてきました。
哲学的・精神的なテーマを身体で表現することに長けたベジャール作品は、芸術性を重んじるオペラ座のダンサーたちによって、繊細かつ力強く再現されています。

2023年5月に収録されたこの映像は、現代のパリ・オペラ座が捉えるベジャールの精神ともいえる、貴重な公演記録です。

◇パリ・オペラ座バレエ

 「ベジャール・プログラム」【5.1サラウンド】【再放送】
 (午前3時07分30秒~午前4時10分00秒)

<演目>

  「火の鳥」/「さすらう若者の歌」/「ボレロ」

   振付:モーリス・ベジャール

   音楽:ストラヴィンスキー/マーラー/ラヴェル

<出演>

  「火の鳥」

   火の鳥:マチュー・ガニオ

   不死鳥:フロリモン・ロリュー

  「さすらう若者の歌」

   赤のソリストオードリック・ベザール

   青のソリスト:フロラン・メラック

   バリトン:サミュエル・ハッセルホルン

  「ボレロ」

   アマンディーヌ・アルビッソン
 パリ・オペラ座バレエ団
 管弦楽:パリ・オペラ座管弦楽団
 指揮:パトリック・ランゲ

収録:2023年5月19・25日 パリ・オペラ座 バスチーユ

ベジャール作品を観るということ

バレエ=物語、と思っている方にこそ観てほしい作品群。
言葉ではなく「身体」が語る世界。
ベジャールのバレエは、観る人の心に問いを投げかけてきます。

深夜、静かな時間にじっくりと味わいたい名作集。
ぜひ録画してでも観てください。

NHKBSプレミアムーベジャール・プロ前回の放送紹介記事

NHKBSプレミアムシアター 放送プログラム

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