NHK BS プレミアムシアター9月17日(日)午後11時20分~
◇パリ・オペラ座バレエ「ベジャール・プロ」
◇パリ・オペラ座バレエ「ロメオとジュリエット」【再放送】
◇ドキュメンタリー「バスチーユ建設」【再放送】
ベジャールバレエの「火の鳥」見どころと特徴
ベジャールバレエ版「火の鳥」の見どころと特徴を挙げてみると、いくつか挙げられます。
伝統的なクラシックバレエに現代的な要素を加え、作品を再解釈しにを豊かな感情表現をダンサーに求めています。
また、舞台装置や衣装にもこれまでとは異なる視点から制作することでダンサーの踊りや表現を際立たせているのところに注目してご覧になれば、よりお楽しみ頂けるのではないでしょうか。
1. 現代的なアプローチ
伝統的なクラシックバレエの限界を超えて、現代的なダンスの要素を取り入れています。彼の振付は力強く、感情的で劇的な動きを特徴としています。
2新しい振付
オリジナルの「火の鳥」とは異なる振付を行い、新しい視点から物語を表現しています。独自の振付によって、物語のテーマ性が強調され、観客に新たな感動をもたらします。
3.カラフルな衣装と舞台美術
ベジャールの「火の鳥」は、派手で魅力的な衣装や舞台美術で知られています。
これにより、物語的な世界観が豊かに表現され、観客を引き込む効果があります。
4.表現力
ベジャールは、ダンサーたちに強い表現力を求め、物語の感情をより深く伝えるように指導します。
感情豊かな踊りは、観客の心に強い印象を残します。
5.音楽の再解釈
ストラヴィンスキーの音楽を独自に再解釈し、作品に新たな魅力を与えています。
音楽と振付が一体となって、バレエの力強いさと美しさが際立っています。
6.集団と個人のバランス
集団のダンスと個人のダンサーの演技のバランスにも注意を払っています。集団での迫力ある踊りと、個々のダンサーの個性が融合し、作品全体の魅力を高めています。
これらの要素が組み合わさり、ベジャールバレエ版「火の鳥」は、クラシックな作品を現代の視点から再解釈した魅力的な舞台となっています。
バレエ「ボレロ」の見どころ
音楽との絶妙な緊張感:
「ボレロ」は、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)によって作曲された楽曲に合わせて振り付けられています。
この曲は、単一のメロディーが徐々に重ねられ、様々な楽器やリズムが追加されていく構造を持っています。
ベジャールはこの音楽のリズムやエネルギーを利用して、舞踏を続けることで作品を創り上げました。
印象的な振付
ベジャールの振付は、力強く感情豊かな動きと、ダイナミックなグループシーンが特徴です。ダンサーの踊りはからだの動きが音楽のリズムと調和一体化しています。
単純ながら面白いテーマ
「ボレロ」の舞台は、一つの円形のステージで、中央に一本の長い柱が立っています。このシンプルなセットは、振付の特異性を強調する役割を果たしています。
徐々に緊張感が高まります
「ボレロ」の特徴的な部分は、最初は静かな印象から始まり、徐々に音楽が進み、舞踏者の動きもエネルギッシュになっていく構造です。その構造のなかに観客を引き込みます。
個人のダンサーの魅力
ひとり一人のダンサーたちが、音楽に合わせて独自のパフォーマンスや動きを披露します。ベジャールはダンサーたちの個性を守りながら、統一感のある振付を展開しています。
集団のダイナミクス:
「ボレロ」では、ダンサーたちが集団としての動きを見せる場面もあります。グループ全体のシンクロニシティやダイナミクスが、視覚的にも楽しませてくれます。
クライマックスのピーク
曲のクライマックスに合わせて、舞台上のエネルギーが最高潮に達します。この瞬間こそ観客が最も強く印象に残る
感動を味わうことのできるクライマックスとなっています。
ボレロを踊ったダンサーたち
このボレロで印象に残るダンサーといえば、
ジョルジュ・ドンが非常に有名ですが、シルヴィ・ギエムもとっても印象的で
彼女が引退の時最後に日本で踊ったのが特に心に残っています。
また、上野水香さんのボレロも大変好評な作品として人気がありますね!
どのダンサーのボレロも、とても印象的で心に強く残り感動を与えてくれます。
放送内容
◇パリ・オペラ座バレエ「ベジャール・プロ」
<演目>
バレエ「火の鳥」「さすらう若者の歌」「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ストラヴィンスキー/マーラー/ラヴェル
<出演>
「火の鳥」
マチュー・ガニオ
フロリモン・ロリュー
「さすらう若者の歌」
オードリック・ベザール
フローラン・メラック
「ボレロ」
アマンディーヌ・アルビッソン ほか
パリ・オペラ座バレエ団
管弦楽:パリ・オペラ座管弦楽団
指揮:パトリック・ランゲ
収録:2022年5月19・25日 パリ・オペラ座 バスチーユ
◇パリ・オペラ座バレエ「ロメオとジュリエット」【再放送】
<演目>
原作:ウィリアム・シェークスピア
原振付:マリウス・プティパ
振付:ルドルフ・ヌレエフ
音楽:プロコフィエフ
<出演>
ジュリエット:ミリアム・ウルド・ブラーム
ロメオ:マティアス・エイマン
ティボルト:ステファン・ビュリョン
マキューシオ:フランチェスコ・ムーラ
ベンヴォーリオ:マルク・モロー
ロザライン:オニール八菜 ほか
パリ・オペラ座バレエ団
管弦楽:パリ・オペラ座管弦楽団
指揮:ヴェロ・パーン
収録:2021年7月3・6日 パリ・オペラ座 バスチーユ
◇ドキュメンタリー「バスチーユ建設」【再放送】
(2021年 カナダ)
<出演>
建築家:カルロス・オット ほか
引用元:NHKBSプレミアムシアターWebサイト