【ラガマフィン編】ちょっと一休み15、ラガマフィンの未来は?ーACFAとCFAー(641)

ラガマフィンの登録団体の基本はACFA。ACFAの基準に合わせてブリードされてきました。

🔵ACFAの基準ではアウトブリードする場合はサイベリアンになっています。

🔴CFAの基準(今年から?以前はアウトブリードは認められていませんでした)ではアウトブリードする場合はセルカークレックスになりました。

…これはどう理解して良いものか?…

サイベリアンとセルカークレックスでは見た目が全く違います。いくら5代に1代の割でアウトブリードが許可されているとはいえ、この全く違う方向へ行くように思える交配は、マフィンの容姿や毛質が変わってしまう危険性があるとさえ思えます。

セルカークレックスのコートはカーリーで、短毛と長毛がいます。コートの手触りはどうなのか?触ったことがないので分かりません。ラガマフィンの特徴である「シルキー」な毛質は維持できるのでしょうか?

CFAではこのアウトブリードは2030年迄となっていますが、2030年になったらACFAとCFAでは容姿が全く違うラガマフィンが存在することになってしまわないのでしょうか?

セルカークレックスはアメリカで作られた新種のネコです。対してサイベリアンはロシア原種のネコです。

ラガマフィンはアメリカで作られた新種のネコですからセルカークレックスとはアメリカで作られた新種同士になるので、アメリカの新種という方向性を確立するためのCFAの方向転換なのでしょうか?

CFAはラガマフィンのアウトブリードにロシア原種のサイベリアンは許可していません。ACFAはラガマフィンの最も近い種としてサイベリアンのアウトブリードを許可しています。

ラガマフィンを先に認め登録できた団体はACFAです。ACFAがアウトブリードを許可しているのはサイベリアンでセルカークレックスではありません。それに対して最近登録できるようになったCFAのラガマフィンに対するこの方向性はACFAとは方向性が違うように見えます。

アメリカのRAG(ラガマフィンブリーダーの団体)はこれからもACFAを優先していくのでしょうか?ACFA,CFA両方に所属しているブリーダーさんも沢山います。ブリードするにしてもどちらかの基準に合わせなければなりません。

5代以上前からラガマフィン同士のブリードだったらACFAでもCFA(ポイントの子は不可)でも、両方とも登録出来ます。

ですが、両団体ともアウトブリードを認めるということはラガマフィンはまだ少ない頭数の中で繁殖しているので近い血縁同士での交配を避けるために必要だから認めているのだと思うのですが…

このように基準がバラバラな状態ではラガマフィンという猫は将来ACFAとCFAの両方に登録することが難しくなってしまうのではないでしょうか?

CFAとTICAは日本では世界に通用するネコ登録団体と言われています。そのCFAは最近まで野生の血を持つ猫種は認められていませんでした。その方向性が変わり、つい最近ベンガル(野生のヤマネコと短毛種の家猫を交配した種)が登録できるようになりました。ベンガルも原産国アメリカとなっています。

TICAでは野生の血を持つ猫種は以前より認められています。

ラガマフィンはTICAではまだ認められていません。なぜ?TICAではラガマフィンは認められていないのか?

本当のところは分かりません(伝聞に過ぎないので…)

アメリカのブリーダーさんのお話では、昔、TICAのキャットショーにラガマフィンをラグドールとして出陳した方がいらしたとかで、それが問題になってTICAではラガマフィンが認められない、というような事を聞きました…が。

ラガマフィンのブリーダーさんやRAGはどのように対応されていくのでしょう?

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