バレエの外傷・支障には一般の整形外科だけはない専門医がいる
バレエはプロ、アマを問わず怪我や体の支障はつきものです。舞台やコンクール、発表会など、練習がハードだと怪我をするリスクはたかくなります。いま医学の進歩は整形外科のなかにバレエ専門外来の専門医が診てくれるようになりました。
今までの治療法
バレエを週に一度または二度くらいのレッスンでは、あまり怪我をするという可能性は少ないです。
しかし、週に4回、5回あるいは毎日レッスンをしている生徒さんたちは、レッスン中の怪我だけではなく、特に発表会、コンクールレッスンが入ると怪我をする可能性が高くなってきます。
怪我だけはなく、連日の練習によって体の負担、特に足の支障を抱える生徒さんは増加します。
ダンサーにはつきものの、怪我やトラブルは当然のものとして受け止められ、レッスン後の体のケア、マッサージなどは欠かせません。
その中でも一般的に多い治療法として、鍼灸治療はダンサー同士の口コミを中心に広まっていました。
一般の整形外科では、話にならないほど医者の対応はひどく、ダンサーの医者への信頼は全く低いものでした。
しかし、最近、巷の病院に「バレエ外来」という専門医のいる病院が少しづつではありますが、増えてきています。
「バレエ外来」永寿総合病院・整形外科
おそらく「バレエ外来」で、いま一番有名な病院といえば、永寿総合病院ではないでしょうか。
1994年に「バレエ外来」ができて、多くのダンサーやバレエを習っている生徒さんが診察に訪れています。
永寿総合病院は東京上野
東京都台東区東上野2丁目23番16号
TEL: 03-3833-8381(代)
ホームページはこちらです
メディアでも取り上げられて話題になっている永寿総合病院の「バレエ外来」の記事を紹介します。
バレエ外来の担当医は平石 英一先生で数曜日が診察日で予約制となっているようです。
ただ、平石先生は足立慶友整形外科でも診察されていて、月・木・金曜日が診察日です。
足立慶友整形外科のホームページはこちらです
診察にあたって、病院のホームページには、このように案内されています。
バレエダンサーの障害に対しては1994年より専門外来を設けており、特に足部・足関節の障害の治療経験は豊富です。
(足部、足関節の障害をお持ちのダンサーの方は、トウ・シューズをご持参下さい)
バレエの怪我や足の支障で苦しんでいらっしゃる方は、一度相談されてはいかがでしょうか
このほかの「バレエ外来」
「バレエ外来」といえば永寿総合病院が特に有名ですが、このほかに東京ではバレエ外来の病院はあります。
◉用賀にある「佐藤診療所」
◉足立区の「足立慶友整形外科」
永寿総合病院でも診察されている平石先生がいらっしゃいます。
◉練馬区の「さかい整形外科」
東京以外の関西では
◉あわ整形外科クリニック
京都には
◉芦田医院
尼崎にはテレビで放送されたYoutubeでもお馴染みの足立 清香先生の勤務先、はくほう会セントラル病院
ネット調べなので、見落とし、検索もれなどがあるかもしれませんが、「バレエ外来」は増えているようですね。
「バレエ外来」ではなく、「スポーツ医学」の診療の中でバレエを診察の範囲に入れてある病院もありましたが、今回は紹介していませんので、予めお断りさせていただきます。
相模原に「バレエ外来」はあるの?
結論から申し上げて、「バレエ外来」の病院はありません。
従来の治療方法の、みどりの森 けんこう施術院が地元のバレエ関係者には有名なようです。
◉みどりの森 けんこう施術院
町田市 南成瀬 5-15-3- D3
TEL :042-850-8834
https://www.happy-midori.com/
このほかにはスポーツ医学の外来がある病院があります
◉本田医院 スポーツ外来
相模原市南区上鶴間本町 2-10-15 サンロイヤル1F
TEL 042-765-1101
町田駅から徒歩5分です
このほかでは近隣の八王子に
◉「八王子スポーツ整形外科」
こんな感じですねぇ〜
地元では「バレエ外来」はありませんが、かろうじてスポーツ医学の外来はあるようなので、一般の整形外科よりかは、良いとおもいます。
ただ、ご紹介した「バレエ外来」、「スポーツ医学」これらの専門外来であっても、先生との相性、信頼関係、治療方針の考え方など、必ずしも良いかどうかはわかりません。あくまで個人の判断で治療法はお願いします。
バレエ界に新しい動き「日本舞台医学会」の設立
2014年に発足した舞台医学」研究会。
これが研究会が発展したかたちで2023年10月に「日本舞台医学会」が設立されました
この話題は、メディアでも取り上げられたので、ご存知の方も多いかもしれません。
特に、新国立劇場バレエ団の芸術監督吉田都さんがバレエ団員の医療支援についてのニュースは嬉しい話題となりました。
日本舞台医学会はバレエダンサーだけを研究対象ではありません。舞台全般、声楽家、演奏家、舞台俳優などの
いわば職業病とよばれるトラブルぜんぱんの研究です。
しかし、これまでの一般の整形外科という大きな診療科目のなかから、さらに「バレエ外来」のような専門外来ができて、また今回の学会設立という舞台人全般を対象とした研究の学会には本当に喜ばしい限りです。
この、日本舞台医学会の学会活動のなかで、実際の研究、臨床がさかんな大学をご紹介します。
◉奈良県立医科大学
◉東京医科大学
◉ 札幌医科大学
◉ 千葉大学病院
現在確認できている、舞台医学の研究が一般の整形外科より進んでいる大学(病院)です。
海外のプロのダンサーの怪我の経験から
タマラ・ロホがガーディアン紙に語ったように、
私たちはマゾヒストではありません。私たちは痛みを楽しんでいません。それは宗教的な儀式のようなものではありません。芸術のために苦しむ必要があるなどとは考えませんし、そうすべきではありません。
問題は、どこに線を引くかということです。人や怪我によって、ラインは異なる場所になります。注意しすぎると有害な場合もあります。トレーニングから離れる時間が長すぎると、筋肉のバランスが崩れ、スタミナが低下し、一般に以前のフォームに戻ることが難しくなります。見つけるのが不可能なバランスですか?
ある人にとってうまくいく方法が、他の人にとっては解決策ではない可能性があります。専門家に尋ねても、正しい答えが見つかる保証はありません。
バレエダンサーの視点から見たダンスの怪我:トップスターが経験を語る
2016 年 2 月 1 日
イングリッシュ・ナショナル・バレエとバーミンガム・ロイヤル・バレエのプリンシパル、アグネス・オークスが証言するように、時には、提供された治療法がうまくいかないこともある。
3回の半月板手術と足首の手術を受けた英国国立バレエ団のダリア・クリメントバさんは言う。
膝と背中を鍛えて筋肉を維持し、背骨を保持する必要があります。私はヨガをやっています水泳か自転車の方が良いです。
体は傷つきますが、心も癒すのに時間がかかるということです。若くて無敵に見える20代は、初めて体を壊したことで精神的に変化する。
バレエダンサーの視点から見たダンスの怪我:トップスターが経験を語る
2016 年 2 月 1 日
日本のバレエ界より進んでいるダンサーへの怪我などへの支援体制があっても、上手く行かない場合が語られています。
個人差があるので、必ずしも治療が有効とはいえないようです。
アメリカン・バレエ・シアターのシンシア・ハーベイは
十分な睡眠、バランスの良い食事、体全体をほぐし全身の筋肉の強化を行うトレーニングなど、バランスが鍵だといっているようです。
ちなみに野沢きよみバレエスタジオでは、専門にお願いしている鍼灸の先生がいらっしゃいます。
発表会で怪我や、足を痛めたりなどの対応に舞台袖でスタンバイされていて、踊りがおわった生徒たちの治療をしていただいたり、本当にありがたく力強い存在です。
これまでのバレエの怪我やトラブルの治療や対処方法など、少しずつではありますが改善しているのではないでしょうか。
しかし、あくまで個人差があるので、どんな専門医であっても必ずしも治療法が有効であるかはわかりません。
自分に合った専門医、理学療法士、リハビリ、鍼灸の先生に出会うことが一番です。
根気よく探していくしか結局のところ方法はありません。
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