ルグリの検査
★腸閉塞との診断は間違いないが、吐いている、食べない、という情報の時、腸が腫れていて水が溜まっていて腸閉塞だけではなくリンパ腫の疑いを抱かなかったのだろうか?もしこちらがわからの腸閉塞かもしれないという提示の枷が無かったら?腸閉塞という検査結果だけでなく、それ以外の隠れた病の可能性を疑がってくれたのだろうか?
★確かに、術後に吐く、食べない、という情報がプラスされたからこそ、詳しくエコーを見て隅々まで検査した可能性もあるし、術前にエコー検査やCT検査をしてもそのような結果は出なかったからリンパの腫れや腸の腫れ(切ったところ以外)を見つけられなかったのかもしれないが…そこに経験やら過去の症例やら疑問やらが加わっていたなら小さな違和感も見つけ出されて麻酔下の腸閉塞の手術中でも細胞診ができていたのでは?…
★膀胱炎の検査で菌が出ていると判明した時、多剤耐性菌があって効果が出る薬が少ないと分かっていて、前回と同じ抗生剤なら効くだろうという油断があったのでは?…もし、その時の検査の中にどの抗生剤が今の症状に効果があるのかという検査をしていたなら、効果がない抗生剤を飲ませる必要はなかったはず…効果のない薬を飲ませるというルグリへの負担を軽減できたのでは?
★薬を飲ませてみて、その後の効果があまり出ていないと思うというこちらからの情報がプラスされて改めて検査をしてみて抗生剤2種のうち1種が効果がなかったという判断になったのか?それとも過去のデータではなく今回の最初の検査をした時に効く抗生剤が2種あるとの結果が出て、で使ってみたら1種は効果が出なかったということなのか?
★多剤耐性菌が出ていて抗生剤が作用するものがほぼ無い症例(ルグリです)の個体がリンパ腫の抗がん剤治療をしたときの効果についての症例は有るのか否か?それらを調べた上での抗がん剤治療についてのお話だったのかどうか?…いや、多分違うだろう、一般的な症例でのお話だったんだろう…(こういうことはあくまでこちら側での疑問であり、リンパ腫かそうでないかの細胞診をしないでリンパ腫だと判明もしていないのに疑問を持つ方が稀なのかもしれない、ルグリの体質などリンパ腫という枠組みの中で考えるなら取るに足らない情報なのかもしれない)…もし東大病院に行って細胞診をしてリンパ腫だと判明したらT先生ならルグリのような体質や病例を持った子の症例のあるなしや抗がん剤の治療についてのアドバイスも的確に答えてくれると思う
一般論ではルグリは語れないと思う…ニコラも一般論では語れなかった
(う〜ん、ドクターXの世界になってしまうのかな)
こういう時に思う
東大病院の先生方の対応だ、こちらが疑問に思うより先にルグリの状況を的確に判断して先回りして必要な検査をしてくださる、整形外科の先生が多剤耐性菌が出たことも突き止めてくださったし、分かった時点ですぐに連絡をしてくださり、今の病院に連絡して薬についての指示も出してくれた‥これだって着眼点が違ったら出なかった答えだ
東大病院の整形に転院してもすぐには再手術にはならなかったし、「ルグリの尿は漏れてない、今朝の段階で漏れているという判断はどのような検査をしたか聞いていますか?」と尋ねられたが検査方法は聞いていないとお答えすると、では直接担当の先生に聞いてみますとおっしゃり連絡をとってくれた
どのようなお話を先生方同士でされたか分からないけれど、ルグリの尿は漏れておらず再手術の必要は無かった…見方、判断の仕方にこうも違いが出てしまう
整形外科の先生から、内科の先生(ニコラを見ていただいたT先生)に戻り、T先生とお話しした時、
「このようになると思わなかったのでまたお世話になりましたが、再手術の必要はないとのことで整形の先生にはお手数をおかけてしまって申し訳ありませんでした」とコンシェルジュがいうと
『いえいえ、整形の先生は手術の腕はもちろんですが、その判断力(手術が必要かどうか)もとても優れている先生なのでとても信頼できる先生です、僕はそちら(外科手術)の方は苦手で』と笑って和ませてくださったT先生
「またまた先生そんなことおっしゃって」とコンシェルジュ(T先生は血液、リンパ腫が専門の先生だ)
先生同士の信頼と的確な判断と連携とユーモアと、その礎には察知能力の高さと疑問に思ったことは徹底的に追求するという姿勢と、さまざまな要素が加わって、だからこそコンシェルジュにとっては信頼できる場なのだなと思う
痒い所に手が届く…この最高の納得を得られる場を日常に求めてもやるせない
疑問を疑問として声に出せず飲み込む…
…疑問・難問・関門
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