改めて紹介するまでもなく、ドガ(エドガー・ドガ)の絵は
どこかで見たことがある!
そんな絵画だとおもいます。
「踊り子の画家」ともいわれているドガは
パリに銀行家の裕福な家庭の息子として生まれ、
バレエを好んだといわれています。
そのせいかオペラ座の定期会員になっていて、
オペラ座の楽屋や稽古場に自由に立ち入ることが許されていたそうです。
こうした環境にあったことが、バレエの踊り子という表現がされておりますが
踊り子の絵を描くことが多かったようです。
このバレリーナの絵画は主な作品だけをご紹介していますが
実際はもっとたくさんの作品を描いていて
全作品の半分以上がこのバレエ踊り子の絵画だそうです。
『踊りの花形(エトワール、あるいは舞台の踊り子とも呼ばれる)』(1878年頃) オルセー美術館”Ballet – L’étoile”
『舞台のバレエ稽古』(1874) メトロポリタン美術館”Répétition d’un ballet sur la scène”
『ダンス教室(バレエ教室)』 (1873-1875) オルセー美術館”Classe de danse”
『三人の踊り子』(1873)私蔵”Trois Danseuses”
バレエの動きの美しさと動きに注目した画家は
ドガだけではなかったようです。
ダリ,シャガールもバレエの表現に注目し作品を残しています。
残念ながら著作権の関係で、
絵を掲載することができないのですが、
「ドガ,ダリ,シャガールのバレエ – 美術の身体表現」
という画集に3人の画家の絵が紹介されていますので
興味のあるかたは画集をご覧になってください!
芸術家がなぜバレエの「動き」や「ポーズ」に注目するのでしょか?
それは「バレエ」が美しさそのものを表現する動き(踊り)だからではないでしょうか。
そして、バレエの美しさを実際に私たちの目の前に
表現してくれるダンサーが
本当の美をそこに見出し、体現しているから
多くの人が魅了されるのではないでしょうか。
ドガの描くバレエの絵はみなさんに
どんな風景をみせてくれるのでしょうか