
野沢きよみバレエスタジオを開設して間もない頃、私たちの教室には、舞台の経験もなければ、他の教室の踊りを見たことすらない生徒たちがほとんどでした。
そんな子どもたちが、ある日、初めて“本物のバレエの世界”を目の当たりにし、心に火を灯した──。
これは、スタジオの原点とも言える、大切な思い出です。
おおらかでおっとりした生徒たち
野沢きよみバレエスタジオを開設した当初、生徒たちは皆、私に似て(?)とてもおおらかで、どこかおっとりした雰囲気でした。
バレエの世界をまだよく知らない子たちばかりで、舞台経験もゼロ。
けれども、真面目に、コツコツとレッスンに励んでいました。

はじめての舞台参加と“カルチャーショック”
ある年、私たちは多摩バレエ連盟の設立に参加し、初めて連盟の舞台に出演する機会をいただきました。
生徒たちは、それぞれに一生懸命練習を重ね、本番当日を迎えました。
リハーサルで、他の教室の生徒たちの踊りを見たときの子どもたちの様子──
それはもう、衝撃そのものでした。
「みんな、こんなに上手なの!?」
あっという間に“カルチャーショック”に飲み込まれ、舞台のレベルの高さに圧倒されたのです。
舞台後、あふれる想い
無事に舞台を終えると、生徒たちは私のもとに駆け寄ってきました。
「先生、もっと練習したい!」
「もっともっと練習して、上手になりたい!」
その目には悔しさとやる気が入り混じったような、まっすぐな光がありました。
自分たちと、他の教室とのレベルの差を実感したその瞬間。
それまでおっとりしていた生徒たちに、明らかに“火”がついたのです。
「野沢組」結成!そしてレッスン回数も増加
「負けたくない。もっと上手になりたい。」
そんな強い気持ちから、ある生徒がぽつりと口にしたのが
「私たち、野沢組だもん!」 という一言。
それはまるで、仲間としての誇りを表すかのような響きでした。
こうして生徒たちは一致団結し、レッスンは週1回から週2回に増加。
教室の空気も一変し、「もっと上手くなりたい」という情熱が溢れ出すようになりました。
練習量に応えるため、相模原に専用スタジオを建設
もっと練習したい、もっとバレエに打ち込みたい──
生徒たちのその思いを受けて、私は現在の相模原のバレエ専用スタジオを建てました。
今では、日曜日の特別レッスンが終わっても、生徒たちはなかなか帰らず、
スタジオでおしゃべりをしたり、時間を共に過ごすのが日常に。
あるお母様が、笑いながらこんな風に話してくれたこともあります。
「あの頃は、家にいるより、バレエの教室にいる時間の方が長かったかも」
野沢きよみバレエスタジオの原点
この出来事こそが、野沢きよみバレエスタジオの原点。
そして、生徒たちの心に本物の情熱が宿った瞬間でした。
バレエは、ただ踊るだけではなく、
出会いや刺激があってこそ、心を育ててくれるもの。
あのときの「もっと上手になりたい!」という気持ちは、
今もずっと、私たちの中に生き続けています。

バレエはただの習い事ではなく、子どもの心と体を育てる大切な時間です。野沢きよみバレエスタジオでは、少人数制で一人ひとりの成長に丁寧に向き合っています。
本気でバレエに向き合いたい方へ
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