【今日のレッスン】 バレエを始めるきっかけは、思いがけないところにある

バレエを始めるきっかけー憧れのお姉さん

バレエを始めるきっかけは、
案外、思いがけないところにあるものです。

スタジオを開設して間もないころ、
お姉ちゃんのレッスンについてきた妹さんがいました。

お姉ちゃんは幼稚園。
妹さんは、まだ3歳でした。

レッスンが始まる前、
スタジオの中を興味津々に見ていたその妹さんに、
小学生高学年のある生徒が声をかけました。

「かわいいね」

そう言って、
「いい子、いい子」と頭をなでてくれたのだそうです。

本当に、たったそれだけの出来事でした。

けれど、その瞬間が
その妹さんにとって忘れられない印象になりました。

「あのお姉さん、かっこいい」
「私も、あのお姉さんみたいになりたい」

そう言って、
その妹さんはバレエを習い始めることになりました。

ほんの小さな出来事が、
その子にとっての「バレエとの出会い」になったのです。

その後、その妹さんは
スタジオが始まって以来、誰にも負けないほど努力する生徒になりました。

誰よりも早くスタジオに来て、
レッスンの前にストレッチをして身体を整える。

そして、
誰よりも遅くまで残って練習する。

そうして高校一年生のとき、
「白鳥の湖」全幕の主役を踊るまでになりました。

今でも、その姿は
昨日のことのように思い出されます。

バレエとの出会いは、
必ずしも大きな出来事から始まるわけではありません。

誰かの何気ない一言や、
ふとした憧れの気持ち。

そんな小さな出来事が、
一人の子どもの人生の中に
静かにバレエを連れてくることがあります。

人がバレエと出会う瞬間には、
どこか不思議な「縁」があるように思います。

それは大きな出来事ではなく、
ほんの小さな憧れから始まることもあります。

今日のレッスンもまた、
そんな縁が紡がれていく時間なのかもしれません。

「今日のレッスン」シリーズでは、日々の気づきを記録しています。
よろしければ、他の記事もあわせてご覧ください。


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