
鏡の前に立つたび、胸の奥がぎゅっと締め付けられるようでした。
隣にいる子の方が上手に見えて、
「どうして私はできないんだろう」とため息をつく日々。
レッスンに向かう足は重くなり、
踊ることが好きだった気持ちさえ、見失いかけていました。
でも――ある言葉をきっかけに、
私は比べる相手を「誰か」ではなく、「昨日の自分」に変えました。
その瞬間、見える景色も、踊りも、心の在り方も変わり始めたのです。
比べるのをやめたとき、本当の上達が始まる。
その気づきが、あなたの力になりますように。
あの子の方が上手い――心の中のつぶやき
レッスンの帰り道、私はいつも落ち込んでいました。
「どうして私は、あの子みたいに踊れないんだろう」
比べても仕方がないと頭ではわかっていても、
鏡に映る自分が、どこか小さく見えてしまう。
バーでのプリエでさえ、心は落ち着かず、
レッスン中の注意も耳に入らない日がありました。
気付けば、踊ることが“楽しい”より“つらい”方が多くなっていたのです。
比べる相手が変わった瞬間
そんな私に、先生が言いました。
「比べるなら、昨日のあなたと比べなさい。」
その言葉は、胸にまっすぐ突き刺さりました。
“あの子より上手く踊ること”ではなく、
**“昨日より少しだけ成長すること”**が大切なんだと気付いた瞬間でした。
その日から、私はレッスン後に小さなメモを書くようになりました。
- 昨日より足が高く上がった
- バランスが3秒長く保てた
- 先生に笑顔で返事ができた
ほんの小さなことでも、積み重ねると
前に進んでいる実感が湧いてきました。
比較のステージが変わると、踊りが変わる
不思議なことに、
人と比べるのをやめたら、体の力が抜けて、踊りが軽くなりました。
焦りや緊張で固まっていた肩がふっと下がり、
音楽に身をまかせる余裕が生まれたのです。
そして、気付いたら、
あれほど羨ましかった子の踊りを、素直に「すてきだな」と思えるようになっていました。
自分が変われば、周りの見え方も変わる――
バレエは、そんな不思議な力を持っています。
いまのあなたへ
もし今、誰かと比べて苦しくなっているなら、
私の小さな気づきを伝えたい。
比べる相手が自分自身になったとき、上達が始まる。
バレエは、誰かを倒すための競争ではなく、
自分を磨き続ける旅。
昨日より少しだけ前に進めたなら、それは十分すぎるほどの成長です。
舞台のスポットライトは、
特別な才能を持った人だけに向けられるものではありません。
努力を続けた人の心にこそ、光は差し込む。
その光を、いつかあなたも浴びる日がくる。
その日まで、共に歩んでいきましょう。


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