ネコのコンシェルジュー3<幸恵、樹里編1>

幸恵は母親と仔猫4匹がダンボールに入れられて捨てられていた仔猫のうち最後に残った仔猫でした。母ネコと仔猫3匹はそれぞれ里親さんが見つかり、幸恵だけが残って里親さんを捜していたそうです。夜お迎えに行った幸恵は生まれて1ヶ月位でしょうか?手のひらに乗る程小さく、丸まってぬくもりを逃さないように必死に生きているように見えた三毛の女の子でシッポは短く曲がった仔でした。
お顔が小さいのに耳がとても大きかったのが印象的な仔でした。
うちのおじさんが、ジュリーの分まで幸せに恵まれますようにと、
「幸恵(ゆきえ)」と名付けてくれました。

 

肝っ玉母さんの片鱗? 幸恵!

肝っ玉母さんの片鱗?
幸恵!

 

幸恵も我が家に来た時は人に近寄らず毎日フーフー(シャー、シャー)と威嚇していました。まるでサザエさんに出てくる『たま』が怒ったり、驚いたりした時そっくりの格好です。ジュリーが長毛種だったせいか、背中を丸く盛り上げて威嚇したのを見た記憶が無かったので、猫って本当にマンガのように威嚇するんだ!と納得したのが幸恵でした。

最初の1週間は人に近寄らなかった幸恵も、慣れるにつれ『遊んで〜!』の意思表示をはっきり出す仔で、ティッシュを小さく折りたたんで輪ゴムで巻いたおもちゃが大好きで、投げるとくわえて持ってきます。
何回同じ事を繰り返したでしょう!?ひたすらくわえて持ってくる幸恵に、
「この仔はあきらめ無い仔だなぁ」と感心しました。
身が小さいせいか、肩に乗るのがとてもじょうず。
何でも良く食べる仔でしたが、鰹の鉛節が大好物でスーパーに良く買い出しに行きました。鉛節が売っていない日も有り、がっかりして帰った日も幾度と無く有りました。
鉛節は身が固いので手でほぐしてあげていましたが臭いが強く手についた臭いが取れにくいので、ありとあらゆる石けんやスポンジ、たわし等を試しましたが、臭いがなかなか取れず困りました。ずっと後になってからですが手に洗剤をつけて、ステンレスの石けんでこすって手についた臭いを落とすのが臭いが取れて良いかも、となりました。

幸恵が来て7ヶ月経った頃、ジュリーを譲って下さった里親さんから連絡がありました。ジュリーにそっくりな仔が居るから見に来ませんか?とのお誘いでした。
ジュリーが短命だった事を気に掛けて下さっていたのでしょう。もしかしたら似ている仔を探して下さっていたのかもしれません。
どんな仔なのか、会ってみたくて、お誘いを受けてお家にお邪魔した所、
あらまぁ!本当にジュリーにそっくり!長毛種で色も柄もほぼ同じ、違う所と言えばシッポが真っすぐで長い!今度こそ本当に女の子!なのでジュリーに比べるとちょっと小柄です。
かわいい!!
即決で我が家の仔となりました。ジュリーにそっくりな女の子だったので
「樹里」と名付けました。

気位が高く、貴婦人の異名の樹里

気位が高く、貴婦人の異名の樹里

 

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