ネコのコンシェルジュ−1<ジュリー編>

最初の仔(30年以上前になりますが)は捨て猫の保護をなさっている方から譲って頂いたジュリー
(男の子)でした。
ジュリーを譲って頂くために、捨て猫の保護をなさっている方のお宅に伺った時、玄関にケージが置いてありその中に小さな仔猫が入ってました。
ギャーギャーと(ミャーなんてかわいい声では無く)大きな声で鳴いていて、
ケージの中で『出して〜!』と叫び、暴れていました。この仔が我が家に来る仔なのかな?
と思いました。
「この仔が来るのか・・」と思いちょっと心配になった、とずっと後になってうちのおじさんが話してくれました。

お家にお邪魔して待っていると、連れて来て下さったのは玄関に居た仔ではなく、
少し大きめの毛が長くシッポが短く曲がった茶色と白の仔猫でした。
見たとたんに、「こんなにかわいい子を譲ってくださるの?」とビックリしたのを覚えています。
その仔は女の子だそうで、最初は女の子の方が飼いやすいからという説明をして下さいました。
『この仔は、この家でネコを保護していると知っていて玄関の前に捨てられた仔』と教えて下さいました。
ネコの保護活動を知らなかったので、そういう方も多く居るとの説明に、ショックを受けました。
最初は突然現れた私たちが怖かったのでしょう、今だったら解りますが人を寄せ付けない警戒心がありました。
我が家についてからも威嚇や物陰に隠れて出て来ない日がしばらく続き来ました。
知らなかったからこそ、「こんなものなのかなぁ?」といたってノー天気だったように思います。
そんなジュリーですが、ある日気付いたら男の子でした!!
彼はネコと言えども、もの凄く頭の良い子で、玄関でのお迎えは当たり前、散歩に出かける時は買い物かごに入れて一緒に出歩いても、ママチャリの籠に入れて走っても飛び出す事もせずおとなしくしているので猫はそれが当たり前だと思っていました。(ジュリーが当たり前でなく特別なんだと教えてくれたのは後から来た猫さん達でした)
ジュリーは散歩の時に知らない人に『かわいいねえ!』と言われながら撫でられても気持ち良さそうにしている、人が好きでおおらかな仔でした。
扉を開けるのも大得意、知らないうちに扉を空けてしまい、しまって置いた物を引きずり出して散らかす才能を持っていました。
好物は、パンと鯛、自分は人間だと思っているようで食事は人のそばでしか食べない仔でした。
寝る時はいつも人の胸の上でおもいっきり脱力して寝るので、上顎の牙が刺さって来ます。
痛い思いを我慢しながらもその暖かい重みは忘れられないものとなりました。
ジュリーを去勢しに獣医さんの所へ連れて行ったときの事でした。
先生に『この仔は大きくなる仔だね、9kg位になる仔だよ。』と教えて頂き、
「へぇ〜!ネコってそんなに大きくなるんだ」と驚いたことを覚えています。

ジュリー
【ジュリー】

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