【ラガマフィン編】シルヴィとギエムとココ<ラガマフィンの成り立ち>(4)

ラガマフィンの出生についてのお話を少し。

ラガマフィンはラグドールと同じ血統を持ちます。日本ではラグドールとペルシャを交配して出来た新種と紹介されている事が多いですが、それは誤りです。
ラガマフィンはラグドールと同じくアン・ベーカーさんの頃から同時に繁殖されてきました。ポイントのみラグドール、他の色はミラクルラグドールと呼ばれ、ミラクルラグドールと呼ばれていた猫が猫団体に登録する時に「ラガマフィン」として登録されました。ラガマフィンはラガマフィンとして独立したのがラグドールよりかなり後だったために誤解される事が多いようです。
以前には遺伝子の保存を広げるためにペルシャとの交配も5代に1回の割合で行われていましたがそれは既に終了しています。現在はより近い種類のサイベリアンとの交配が5代に1回の割合で許可されていますが、これももうすぐ終了し違う種との交配(アウトブリード)は無くなります。

なかよしシルヴィーとギエム

ラガマフィンは健康面を考えゆっくり成長させるために心がけて来たブリーダーさん達がRAG(Ragamuffin Associated Group)というブリードクラブを作り厳しいルールを設け
種の保存と伝達を行っています。ラガマフィンの母体はACFA(American Cat Fannciers Association, Inc.)[アメリカの猫登録団体]にあった条件でブリーディングされてきました。
日本にはアン・ベーカーさんの頃からの血統を継いでいるラガマフィンは希少で、日本に輸入している方は私を含め2人だけだと聞いています。
ここ迄ブリーダーさんの受け売りです。
RAGで管理しているからこそ日本への輸出数も把握しているのかも知れません。

シルヴィとギエムが来てココと比べて見ると女の子同士なのに確かに容姿が違うように思います。ココはどちらかと言えばチンチラ(ペルシャ系)の容姿が強く出ているように思います。同じロングヘアーでも毛質も毛の長さも微妙に違うようです。ココの毛はとにかく毛玉になりやすいのですが、シルヴィとギエムは毛玉になりにくいようです。
ココの顔は横長の▽(逆三角)形でフクロウに似ているといつも思います。ヨーダの顔もこの系列の猫をモチーフにしているのでは?と連想させます。ココの顔はかわいい顔です。
シルヴィとギエムは縦の▽(逆三角)形で顔が小さくシャープなラインです。すっきりした顔です。

ちょっと脱線して、シルヴィの1番長いヒゲは片側だけで15センチも有ります。全て真っ白なヒゲです。年齢が若いという事だけでなく男の子と比べても長い。また足の肉球の間から出ている毛も4センチ以上あり、走ると滑って止まりにくそうです。ギエムのヒゲは黒に近いブルー(グレー)がほとんどで、白だけのもの、1本のヒゲのでブルー、ホワイト、ブルーと色が分かれているものがあります。長さは普通です。肉球はピンク、ブルー、一つの肉球にピンクとブルーに分かれている物が有ります。ボディーの色がヒゲや肉球の色に影響しています。

かわいい肉球

ラガマフィンの毛色は様々有ります。毛色についてはココも日本のラガマフィンとして一緒に並べてみました。

* シルヴィはクリームリンクスポイントでアイカラーはブルーです。白のボディにクリームの色が顔、背中、シッポ、手、足に有ります。

* ギエムはブルークリーム&ホワイトでアイカラーはゴールドです。全体がブルーの合間にクリームが入っていてほんの少しだけホワイトが入っています。
《ちなみに猫の世界ではグレーをブルーと言います。》

* ココはレッドタビー&ホワイトでアイカラーはゴールドです。顔、背中、手はレッドで鼻、あご、胸、お腹、足がホワイトでミテッド(手の先に手袋をしたような白い所がある)です。日本では〝ソックスを履いているような〟と言われる事も有るようです。
《ちなみに猫の世界では茶色をレッドと言います。タビーとは縞模様の事です》

CoCo5

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