ネコのコンシェルジュー9<ナナ、チー編>

チーはこれといってたいした病気もせず元気な仔でしたが、突然具合が悪くなった時は肝臓が原因でした。お薬を飲ませると元気になりましたが、何度か繰り返すうちに糖尿病にもなってしまい、ネコの糖尿病は対応が難しいと獣医さんが教えて下さいました。
幸恵が長生きだったせいで、樹里が16歳才でも早すぎたと思っているのに、チーはまだ14歳でした。女の子に比べれば男の子の方が弱いと分かってはいても、受け止めるのが辛い日々となりました。
自分の中では幸恵からこんなに早くこの日を迎えるとは思っていなかったからかもしれません。
持って生まれた体質も有るのかもしれません。
それでもチーは私たちに受け止めるだけの時間をくれた仔でした。

☆チー<犬のような仔>(茶と白、男の子、長いシッポ)日本猫
誕生日不明、14歳、何故こんなに早いの

小首かしげた姿がとっても可愛かったね

小首かしげた姿がとっても可愛かったね

チーが天に召されて、とにかく心配だったのがナナです。
いつも一緒だったのに、どうやって受け止めていたのでしょう。幸恵の跡を継いで我が家の長になって毎日その役目を果たしてくれているナナですが、寂しそうに思えるのは人間の勝手な解釈なのでしょうか。ナナは抱かれるのが大好き、触られるの大好きで自分からいつも人に甘えにくる仔でした。人の膝の上が大好きでいつも膝の上で寝てしまいます。そのスリムな体系は変わる事無く、食に興味が無く、身軽で病気もせず丈夫な仔でした。
仔猫の頃、具合が悪くなって食べられなくなった事が一度有りましたが、気付かぬうちに
長い紐を呑み込んでしまったのが原因でした。獣医さんに見て頂き驚いたのを覚えています。
その後も毛糸の物が大好きで、カシミアのセーターをかじって歯形を残します。
「あっ、ナナにかじられた」と分かります。何枚セーターをかじられたでしょう。カシミアが一番、ウールが二番です。高い物に限ってと何度ため息をついた事か。ナナの見える所にはセーターは置かない、にしていたのにいつの間にかかじられています。
そんなナナでしたが、チーが逝ってからたった1年でチーを追いかけて逝ってしまいました。我慢強過ぎる仔でした。具合が悪いそぶりを見せずお水ばかり飲んでいるので、おかしいなと思って獣医さんに見て頂いたら、チーと同じく肝臓が悪くなっていて脱水症状を起こしていました。やはり兄弟です。体質も似ていたのでしょう。悪くなった所も同じでした。気付かなかった自分の愚かさを後悔する日々でした。

☆ナナ<優しい仔>(チャトラ、男の子、長いシッポの先がちょっとだけ曲がっている)
日本猫、誕生日不明、15歳
チーを追いかけて逝かなくてもいいでしょ

最後までお兄ちゃんだったね! 我が家を守ってくれた

最後までお兄ちゃんだったね!
我が家を守ってくれた

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