ネコのコンシェルジュ−4<幸恵、樹里編2>

幸恵と樹里は女の子同士で相性は大丈夫かなぁ?との不安も幸恵の大きな肝っ玉のおかげで、
樹里はのびのびと我が道を行く仔に育ちました。

朝、起こす時は人の顔をふんずけて横断して行く、寝る時は人と人との間、いつも中心で寝る。
お腹を出すのが平気で仰向けになって手足を伸ばしてビロ〜ン。
普通女の子はお腹を自然に守るのでお腹を触られるのが好きじゃない仔が多いのに、
なのに、触って〜というおっぴろげな仔でした。

幸恵も樹里もこれがまさしく猫!と教えてくれた仔達です。
買い物かごでの散歩もママチャリの籠乗せ走りもダメ。
ジュリーは猫じゃ無かったのかしらん?

幸恵は大食漢でまーるいおしり(おでぶさん)になっていきました。
避妊したこともおでぶになる原因なのでしょう。
樹里はマイペース、避妊してもほぼ変わらず。

真冬の雪降る朝、うちのおじさんが急に入院する事になり、朝病院へ行き夜帰る日が1週間続きました。
この雪はずっと道に残る程の大雪でとても寒い冬でした。
その間、お留守番していた幸恵と樹里とくたくたになった私とお布団に入り両腕に1匹づつ抱えて、
そのぬくもりに助けられて朝迄爆睡した事は忘れられない出来事の一つです。
雪の中滑って転びそうになりながらの病院通い、体が冷えきって帰って来た私にとって幸恵と樹里のぬくもりは忘れられない記憶になりました。
難点は朝起きた時両腕と肩がバリバリになって固まってしまうこと、でした。

樹里は物怖じしない仔でベランダを通って隣のお家のベランダに良くお邪魔して居たようです。
たまに隣のお家の方が樹里に声を掛けて下さっているのが聞こえてきます。
隣の方が樹里に優しく接して下さっているのがありがたかったです。

しばらくして幸恵と樹里と一緒に1回目のお引っ越しをしました。

お引っ越し先は動物飼育がOKの住居だったので皆さんおおらかで良かったのですが、ベランダ続きのお隣さんはダルメシアンを飼っていらっしゃる方で、ダルちゃんは大きく元気で飼い主さんがお留守になると吠える、ドアをガリガリ引っ掻く、とてもにぎやかで力の強いワンチャンでした。
にもかかわらず樹里はベランダからお隣のベランダにお邪魔して吠えられても意に介さず平気でお隣の方にもかわいがって頂きました。
幸恵はダルちゃんがちょっと苦手なようでベランダにはあまり出る事はなく、
出てもお隣にはお邪魔しなかったようです。

幸恵と樹里。とってもなかよし

幸恵と樹里。とってもなかよし

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