【ラガマフィン編】シルヴィとギエム(6)

シルヴィとギエムの話に戻りましょう。

成田から我が家に着いたのは夜8時過ぎでした。ほぼ丸1日かかって着いた新しいお家です。3段のケージの1段目にトイレ、2段目にフードとお水、3段目にベットを用意して、
ベットにはブリーダーさんがバッグに敷いていて下さったフリースの敷物を入れて、少しでもなじみの臭いが有るようにして部屋を暗くして寒くないようにデロンギのオイルヒーターをそばに置いてそっとしておきました。
もちろんレインもココも出入り禁止です。とにかくゆっくりして欲しかったのですが緊張のせいか、その夜もトイレにも行かず、水も飲まず、フードも食べません。
ブリーダーさんが使ってると言っていたパインウッドのネコ砂に、フードはソリッドゴールドのカッツフラッケンです。カッツフラッケンはブリーダーさんがジップロックに入れてバッグに付けておいて下さいました。アメリカのお家でも食べていた物です。
こちらでも、同じ物を用意はしていましたが付けて下さった物がなくなるまで今迄食べていた物の方が安心して食べてくれると思い、しばらく様子を見ていました。

ですが、丸1日以上経ってもベッドのすみに2匹で寄り添って丸くなっています。
やっと2日目位からトイレもフードもお水も少しずつ食べるようになりました。
ケージのドアを開けっぱなしにして出入り自由にしましたがなかなか出て来ようとしません。
ウェットフードは肉系を、とのことでしたのでビーフとチキンを用意して最初は1日に1回あげていましたがギエムがドライよりウェットが好きでウェットを欲しがるので1日2回にしました。ドライフードは1日中食べられるようにとブリーダーさんのご指導の通りいつも食べられるようにしています。マフィンは喰いしんぼさんのようですが食べても太る事無くスリムです。
しばらくすると便がゆるくなりました。獣医さんに相談すると胃腸が敏感で、体質的にウェットが合わない仔もいるのでドライだけにしてみて下さいとのアドバイス。
ウェットが好きなギエムにはかわいそうでしたが、ドライだけにして見ると良くなってきました。
ケージの外に出て探検も始まり、レインとココとのご対面も済ませ、最初はおそるおそるだったのがあっという間に家中を自分の領域にして行きました。

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マフィンの姉妹はほとんど鳴き声を出しません。ですからどこにいるか解らず探しまわる事もしょっちゅうです。寒い時期でもあり、寝るときはいつもオイルヒーターのそばのケージの中のベッドがお気に入りです。ネコはケージが嫌いと言う認識だった私には新鮮な驚きでした。
そのうちこちらの環境にも慣れたのかウェットを食べても下痢をする事は無くなり、強くなりました。我が家に来て3ヶ月を過ぎてもシルヴィ2・9キロ、ギエム2・6キロしか有りません。
性格はシルヴィは触られる事、抱かれる事に抵抗が無く人の後を着いて回るような仔です。ギエムは触られる事に抵抗感が有り、抱かれる事は嫌がります。ですが安心しているときは撫でさせてくれてグルグル(ゴロゴロ)が聞こえてきます。
愛情の表現の仕方は違いますがとてもかわいい子達です。
シルヴィは大人になるのが早く1月にはヒート(発情期)が始まりました。1歳になる少し前でした。女の子でも発情するとマーキングが始まり我が家は険悪な雰囲気です。うちのおじさんがヒート中の行動を受け入れることが出来ないようでイライラしています。
ありとあらゆる所にレジャーシート(ビニールシート)をかぶせマーキングにそなえマーキングした所はアルコールとアルカリ水で拭き取るも臭いは消えず、最終的には1回マーキングされたシートは捨てる、そのために100均でレジャーシートをあるだけ買い込む事となりました。
それでもシルヴィのヒートの声はかわいらしく外ネコの短毛種の張り裂ける声しか聞いた事の無い私にはヒート中の仕草も声も愛らしい物でした。ただ夜中に鳴き続けられるとうちのおじさんが更に不機嫌になるので…ふぅ〜、ため息の出る1週間となります。
シルヴィのヒートは2週間の合間をもってヒート期間は5〜6日位、長いときは1週間です。ヒートとヒートの合間が2週間と短いのでちょっと大変です。
ギエムは奥手でヒートが始まったのが4月です。合間は6週間で、ヒート期間は1週間〜10日と長いです。同じ姉妹なのにこんなに違うというのも初めて知りました。ギエムはヒートの間中ずっと鳴いていて、ギエムの声はシルヴィに比べると大きいのでうちのおじさんは不機嫌この上ないという空模様です。ギエムはヒート中の様子も全く違い、シルヴィに比べると人のそばに来てくねくねしたりしません。合間が長いので少し楽ですがその分ヒート期間が長いのと1日中鳴き続けるのとで、それはそれでまた大変で、それぞれへの対応がハードになりました。

「早くお婿さん来て〜!」

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